2013年8月2日金曜日

自己リアリズムの喪失

「-略-作家の司馬遼太郎さんが話しておられた「自己リアリズムの喪失」という言葉である。 
 つまり、明治維新の指導者たちは自分たちが一から作りあげた国だけに「日本の実力の限界」を正確に認識してした。日露戦争の講和は、日本の国力の限界を見定めた適切な判断であった。しかし、昭和初期から太平洋戦争にいたる時代を事実上支配したエリート官僚・軍人たちは、その認識を欠いていた。そんな官僚・軍人たちが愛国者ぶって、国といういちばん大事なものを、まるで博打場(ばくちば)のカケにするようなやり方で戦争にかりたてたのが、昭和初期から太平洋戦争にかけての時代であったという。そして、このように「自己リアリズムを喪失」してしまった時期は日本史全体の中できわめて例外的で、織田信長も徳川家康も典型的なリアリズムの持ち主であったと言うのである。」 


「なぜ、アジアの人々は日本に不満をもつのでしょうか?」 杏林大学須之部教授 「アジアの人たちの多くは、日本や日本人が戦前と少しも変わっていないではないか、と思っている。そこから色々な不満や警戒心が生まれてくるんですよ。しかも不幸な事に、戦前と少しも変わってないことに日本人自身が気付いてない。」 

日米開戦勝算無し NHK取材班 角川文庫 より 


なるほど。。 この文章を本からをまる写しするだけでもなんか自分の中の歯車があった。 とりあえず、今の日本の状況と置き換えてみると
 
改めて緑の党、細かく言うと三宅さん、そして山本太郎さん、共産党、社民党は問題外ってことがやっぱり分かった。 お花畑で手をつないで踊ってる感じかな。 自己リアリズムを喪失して、感覚や感情を先行しているこういう人達に政治をやらせたら、本当に太平洋戦争の二の舞になる。まあ、完全にありえないシチュエーションだけど。。
まあ、ぱっと見最初今回の選挙戦で、SNS好きの若者、中年のネット上の小さい規模の衆愚政治かと思った。全然違う!っておこられるかもしれないけどw

高校の世界史で出てくる、『衆愚政治』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%86%E6%84%9A%E6%94%BF%E6%B2%BB
復習しましょう

 ちょっとまたエピソード引用してみると 

「あの当時の会議お空気はみんな強気でしたね。ここで弱音を吐いたらクビになる、第一線に飛ばされてしまうという空気でした。『やっちゃえ やっちゃえ』とういうような空気が満ち満ちているわけですから、弱音を吐く訳にはいかないんですよ。みんな無理だと心では思いながらも表面的には強気の姿勢を見せていましたね」 

国家の大事を決定するにあたって、冷静勝つ合理的な判断よりも虚勢が万事に優先していたのである。 

同じく 日米開戦勝算無し NHK取材班 角川文庫 より


共産党は時代に合わせてひらりひらりと政治的意思を変えてアメリカのリベラルを目指してるっぽいけど、それならまず政党名を変えて、政党を解体しろって言いたい。まあ、それは置いといて。。

 そして民主も俯瞰を失ってる。 ってその問題だらけの日本を作って来たのは自民党だけど、、
しかしながら今回の選挙戦一番客観的な政策を打ち出してたのは与党
 与党がこれからいまの日本の政治や経済が抱えている問題を再検討し、これからの国際社会での日本のありかたを考え直してほしい。

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