2013年5月28日火曜日

Beat Biter - Danny Breaks

Beat Biter - Danny Breaks


 超久々にドラムンベースの記事を。。ドラムンベースのビート聞くだけで最近萎え気味だったのですが、こういうのはすごくいい。
 今のドラムンベースってリキッド系、メロウ、ハード、ディープと誰が作ってもなんか一緒の曲にかんじるし、きまったフォーマットにはめ込んで、その中での表現しか出来ない感じがして深く聞く事が出来ないんだけど、なんか5秒聞いたらその曲が分かってしまって、あーそんな感じね。。ってなってしまう。
 イントロ、ベースイン、ブレーク、ベースイン、アウトロみたいな。勿論僕も含めみんな構成も音もDJを意識してつくるから仕方ないですけどね。
 過去は、そのルールの中(オリジナルのドラムンベースがドラムンベースであるゆえの形の中、またはドラムンベースが本来あるべき状態)でどうやって自分の音を他と差別化していくか、過去をなぞりつつそして本来の音を保ちつつどうやってリスナーにそれが新しいという感覚を持たせるかというところでみんな悪戦苦闘していたわけです。当時僕もそうやって世界中の新しいプロデューサーと戦って来た。

 でも繰り返すけど、今のドラムンベースはその差別化をしようという気持ちすら伝わってこない。。ただ今しょうがなく流行ってるものやクラブミュージック全般の傾向を取り入れてるだけみたいな。昔はドラムンベースが最先端で、それを色んなジャンルの人達が取り入れようとしていたのに、今は全く逆なことが起きている。悲しいです。
一方ドラムンベースが、雑食に色んなジャンルを享受して今があるのも事実だけど、食うと食われるは違う気がする。完全に多ジャンルの変な流行にのっかってるだけなんだもん。。

それが分かっているから今Metalheadzみたいなレーベルはああいうオリジナルなスタイルでリリースし続けているんだな〜って。そういう意味では、Metalheadz,Soul:r,subtitlesはさすがだなーって今も思う。

 これは「日本のドラムンベースシーンを変えるんだ!ドラムンベース大好きだからただ伝えたいだけなんだよね!ファンをツイッターFBとかのSNSを使って獲得しつつ、いろんなトップDJとバーターで共演して、DJとして芸能人みたいになりたい!」って言って、曲を消費しまくって使える使えないって考えているDJさんや、敵のストラクチャーと歴史を徹底的に調べ上げてないDJにはわからないだろうな。。それを分かってるDJさんや世界観を持っているDJ、もっといえば才能があるDJや、ドラムンベースのDJとプロデュースを同時に何年もやってきた人じゃないと分からない気がする。。ロジックと実践というか、根拠があってこそのクリエイティビティというか、自意識過剰は自分のクリエイティビティを食い尽くすというか。。
(※ちなみにここで言ってる才能ってミックスが上手いとか安定しているとかじゃなくて、含蓄や説得力があるかないかです。今ミックス上手いとか、安定してるとかSync押せば一発ですからね。デジタルの機材でミスる方が難しいっす)


これはDanny Breaksっていうジャンルだし、なんかドラムンベースって感じもしない。ヒップホップなんだけど、ヒップホップじゃないし。たまたまこのBPMでこのビートだったみたいな。こういう発想の曲ってこういう状況の僕でも、一曲最後まで聞ける。

作りたいものを決めずに、作って行く途中で理想が出来て行く制作過程が今一番しっくりくるなー。自分の内から出て行く感じ。

DJの話ついでに、全然話しそれるけど、ドラムンベースDJの話。
細かい話なんだけど、ドラムンベースにラウンジセットなんかありえない。
っていう話。

172BPMのドラムンベースインスピレーションの生演奏の曲ならわかるけど。そもそも、もし僕がおしゃれなラウンジでブッキングされてTPOに合わせてDJするなら、ラウンジでヒップホップとかジャズとかロックとかハウスとかかけるし。そのDJのことを分かっていないDJをブッキングするオーガナイザーの責任でしょ。。。そもそもラウンジだったらやりませんってDJも言うべきだし、僕だったらそういうブッキング来て、イメージしてしたくなかったら断るけどな。。

久々にツイッターとFB見て変な才能もないのに自意識過剰なやつが一杯いてイラっとしたので、すいません。自分のブログだから汚しても大丈夫だと思ったので。。

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